『こどもカメラマン神野天杜写真集 ぼくのたからもの』を自費出版いたしました
いつも、私たちにあたたかいお心を寄せてくださり、ありがとうございます。
私たちの大切な息子、神野天杜(じんのたかと)は2016年2月12日、EBウィルス性血球貪食症候群という血液の難病にかかりひかりの世界へと旅立っていきました。
まだ小学3年生、9年半の短い人生でした。
この一年間、辛く悲しく、苦しい日々でしたが、
息子・天杜が生きた証を形として残したい、
天杜の見てきた景色をみなさんにも見ていただきたい、という思いを抱き、
写真撮影が趣味だった天杜が5年間にわたり撮りためた写真をまとめて
「こどもカメラマン神野天杜写真集 ぼくのたからもの」を自費出版いたしました。
親バカと言われるかもしれませんが、天杜は本当に写真撮影が上手で
大人がびっくりするような写真をたくさん撮っていました。
普段は控えめな性格でしたが、カメラを構えるといきいきとした表情になり、
被写体にどんどんせまっていく、そんな姿を見せてくれました。
写真を撮ることが本当に好きだったんだと思います。
親として、天杜に何をしてあげられるか、を考えたときに
写真集を出版すること以外は考えられませんでした。
天杜が意識不明になった夜、「天杜の写真集を必ず出版するからね」と何度も呼びかけました。
意識がなくなっても、聴覚は最後まで機能していると伺いましたので、天杜にもこの言葉は聞こえていたはずです。
どうか、時々この写真集を眺めて
9年間という短い人生だったけれど、いろいろな場所にでかけて、
たくさんの人と出会い、すばらしい自然とふれあい、
輝く笑顔を届けてくれた、神野天杜という男の子がいたことを
思い出していただけたら幸いです。
みなさまとのご縁に、心より感謝いたします。
2017年2月
最愛なるわが子・天杜の一周忌に寄せて
神野孝志・里美
こどもカメラマン神野天杜写真集 ぼくのたからもの
定価 1,500円+税
神野 天杜 著
判型・頁数 B5判・64ページ